specht’s blog

主に漫画の感想を

プラネテス/ゴールデンカムイ(12)

 まずは今日読んだ漫画から

プラネテス幸村誠
個人的にこういうちょっと古めの線が均一なタイプの絵柄は大好物だ。全体としてのストーリーもあるけれど基本的に一話ごとで完結しているので続きが気になって読み進めてしまうタイプの漫画ではない。にも関わらず、キャラクター一人一人が魅力的でつい一気に読んでしまった(特にフィーさんは見た目も中身もどストライク)。序盤はSFかなと思いつつ読んでいたのだが、まさに田名辺愛ちゃんが出てきたあたりから『愛』というテーマが一気に表に出てきて引き付けられた。普通にやったらちょっとクサくなりそうなところを、そこは壮大でロマンチックな宇宙が背景にあることで恥ずかしくなることなく素直に読むことができる。宇宙船乗りという設定も絶妙で、常に死の影が後ろに付き纏う上に家族とは長い間離れなければならないというのは愛を語るのにぴったりだ。また、前半主人公が自由を求めて孤独に走る気持ちも浪人で自由のない今特に共感できた(浪人生が漫画読むなよというツッコミは受け付けません)。

先日読んだ漫画

ゴールデンカムイ(12)」野田サトル
この巻はまた濃いですね…初っ端姉畑支遁が出てきてウコチャヌプコロしたかと思えば、バッタが飛んできてからのラッコ鍋、からの唐突な男湯見開き、からの全裸バトル開始…週刊で追ってたときから濃いとは思っていたが単行本でまとめて読むのがこんなに濃いとは思わなかった。実にお腹いっぱい。まだ2巻以降を揃えられていないのだがこの巻だけでもいいような気がしてくるほどの満足感だった。